その怪力に巨砲が壊される⁉ バリクズ新メンバーになったがまだまだ見習い「ショウタク」
記事一覧へ公開日: 2018/11/22
ご縁というのは不思議なもので、こちらがまったく結ぶつもりがなくても、いつのまにか固く結ばれていることがある。巨砲選手の場合はどういう嫌がらせなのか、ご縁のある相手がオンリー男性ライター。お話を伺うショウタクも、頼んでもないのにご縁がメキメキと結ばれつつある1人だったりする。おそらくツーショット写真はライク・ア・ホ〇カップル。年末にはどこかの神社で、女性ライターと後腐れのないF〇CKが頻繁にできるようにお参りしないとなぁ……と考えてると当の本人がやってきた。
「今日はよろしくお願いします!」
もう、声デカいよ。外野からピッチャーに声かけてるわけじゃないんだから。
「演者は大きな声ではっきりしゃべらないといけないと思って」
うん。その考えは正しいけどこれは動画じゃないからね。ちなみにテープを聞く時のボリュームはいつもの半分だよ。つまり、その後も声は大きいまま。
そんなショウタクとのご縁は昨年末。この連載のきっかけとなった小冊子マダオの「こいつなんて60万ですよ」事件の現場であった。
百万石の営業力を誇る井上スピリチュアル由美子先生に誘われ顔を出したものの、巨砲選手は持ち前の人見知り力を遺憾なく発揮。事前に予約していた焼き肉屋の時間が迫っていたこともあって、マッハの速さで元ガイドワークスのUを誘って脱出を敢行。その時、Uの靴箱のカギを持っていたのが、同じ靴箱を利用していたショウタクなのである。ついでだからキミも一緒にくる?
「あの時食べた肉は、人生で一番おいしかったです」
ショウタクとのご縁は続いた。半年後の6月。ヒロシヤング、やまのキングの3人で収録した『グノサントリオ』というおそらくぱちタウンにとって黒歴史であろうワンショット動画のカメラマンとして再会したのであった。
「あれは勉強になりました」
無理しなくて大丈夫。勉強になるようなデキなら続編の話がきてるよ。
黒歴史なんかじゃないですよ!(担当A)
そして3度目のご縁として今、タレント見習いとしてオデの前で目をギラつかせている。
見習いっていうのはどういう立場なの?
「自分の定義では月曜から金曜までアルバイトとして会社に入って、土日は何かあれば外注という感じで仕事をいただいてる。という感じです」
自分の定義ってことはそうじゃない見習いもいるの?
「見習いを名乗ってる人は他にもいるんですけど、本物は僕だけなんで。さっきも田中逆回転がアイサツに来てたじゃないですか」
そう、田中逆回転なる今回インタビュー予定のない男が、たまたま会社にいたというので先ほどアイサツに来ていたのだ。そうやってご縁は結ばれていく。
噂の田中くん。ショウタクより身長も高いし顔も…
「あれは完全な見習いサギです。本物の見習いは週5でバイト。そして土日も何かあれば……」
いざ鎌倉ならぬ、いざDMMなの?
「そうです。でも、逆回転は最初ライターで入って、その生活を安定させるために週2でアルバイトしてるんです。そういう人が見習いと名乗ることには抵抗がありますね」
この男、しゃかりきコロンブスに見えて意外とめんどくさい。
じゃあ、今後も見習いの本家としてやってくの。
「いえ、早く専属ライターになりたいです。DMMに入る時もはっきりライター志望と伝えています。でも、今の自分じゃ実力不足なんで、何でもやります、勉強させてくださいって何とかDMMにいれてもらったんです。だから、ライターとして入った逆回転とは、もうスタートが違うんですよ。真の見習いです」
勝手に仮想敵にされた田中逆回転のことを思うと気の毒だが、ちょっと宣伝になったと思って勘弁してほしい。
じゃあ、現状の立場としてはアルバイトなのね。ということは仕事はアテンドとかカメラが多いの?
「いや、最近はそういう仕事はあまりないですね。主に社内でデスクワークです。演者さんのスケジュールを管理したり、動画のプレビューを確認したり」
仕事中だぞ! もっとマジメな顔して働け!
それが真の見習いの仕事なのね。アテンドやカメラはともかく、今やってる仕事を覚えても社内の人間に近づくだけな気がするんだけど。ご縁のよしみで聞くけど担当Aよ、ウチのショウタクはいつかタレント(ライター)になれるんだろうね。まさか社員にしようとしてない?
担当A「そろそろなってもいい頃かと」
良かったな、ショウタク。後でこの音源を送るから時々、会社で大音量で流してやれ。
ちなみに真の見習いは今、いくらもらってるの。
「交通費を抜いてアルバイトだけだと14~5万。外注といっても土日の仕事もバイトと同じくらいなんで、良いときで20万くらいですね」
担当Aが言うには「働いてる日数に関しては若手でナンバー1かもしれません」とのこと。そして「週7日で働かせるのはさすがに避けるようにしているんですけど」と続ける。DMMってそういうところはホントにちゃんとしている。ガイドワークスは校了前になるとバイトだろうと休みないからな。
でもさ、そこまでして演者になりたいの? せっかく内部の仕事を覚えたんならDMMの社員になる手もあるんじゃない? 安定ってステキな言葉だよ。
「いや、演者になりたいです。カメラを回している時も、そっちに立ちたいって毎回、思ってました。そのためにG&Eにも行ったんですから」
笑顔の裏では演者の寝首を虎視眈々と狙っているのか…
そうでした。この男は最近、ソフト一大勢力になりつつあるG&E出身なのでした。
ちなみにライターになりたいと思ったのはいつなの?
「青森の専門学校時代にパチスロにめちゃくちゃハマって、ライターみたいなことをやりたいと思ったんですけど、もう就職先は決まっていて。とりあえず卒業して八戸の造船所に勤めたんです。でも、入って1週間でこの仕事が40年続くと考えた時に『あっ、オレ、ライターやんなきゃダメだ』って。そっからG&Eにいくためにお金を貯め始めたんです。当時はゴリゴリのハイエナだったんで仕事終わったらハイエナして、それで2年で100万ちょっと貯めた時に上京して」
当時勤めていた造船業での1枚。スケールでけぇよ!
計画的&頑張り屋。当然、ライターコースに通うわけだよね。でも、何を習うの? 聞いた話では、カメラに向かって打ってるテイでしゃべったりするんでしょ?
「それはやりましたね。でも、G&Eで学んだことってぶっちゃけ言っちゃうと……」
おい、ここは言葉を選ぶところだぞ。
「そんなにないんですよ」
正直。まあ、先生が(元ガイドワークス編集の)ジョプリン岩佐だもんな。編集としてなら何かを教えることはデキるかもしれないけど、文章の何を教えるっつーんだ。
アイツが初めて書いた原稿の書き出し「好きな汁はオ〇コ汁」だぞ。まあ、クンニちわで始まり、さよおマラで締める巨砲選手が言っても説得力はないけどよ。
「基本的に授業の8割は野球と下ネタでした。あっ、でも授業の最後の方に実戦記でも企画書でも生徒が書いたものは添削してくれるんですよ」
OP撮りの練習などそれらしいことはひと通りG&Eで学んだようだ
一応、先生めいたことも少しはやってるんだ。
「ハイ。何より岩佐さんはガイドワークスとのコネがあるじゃないですか」
実際、岩佐推薦のG&E勢はガイドワークスに相当数いる。
「業界とコネのない自分からすると、それだけでもありがたいんです」
結局G&Eの最大のウリはそこなのである。普通の生活している限り、パチンコライターなんてどうやっていいかわからない。履歴書を送るのが王道だけど、それだって見てもらえるかどうかはタイミング次第だもん。
で、どうやってDMMに入ったの。いわゆる就職活動みたいなことをするの?
「基本みんなライターになりたいって入ってくるわけじゃないですか。だから入ってる期間は全部、就活なんですよ。それぞれ自由に行動して」
もし、就職が決まったら途中でやめてもいいんだ。
「ええ。でも、学校にこういう仕事をやってるって言えば単位はもらえます」
へ~。でも、ライターになれるのって1人か2人でしょ。他の子はどするの?
「普通はどんどん辞めていくんですよ。でも、自分たちの代はヒポポタマスさんがいて」
ちょっと待って! 何ご存じみたいな感じで言ってんの。誰よ、そのヒポポなんとかさんて。
「えっ、オリ術で働いてるんですけど知らないですか」
マジで初耳。今度聞いとくわ。
「ヒポポタマスさんは30代で年齢的に上だったのもあるんですけど、自分を含めて若い連中に『今やらなかったら絶対、後悔するよ。俺はこれまで後悔してきたから』って、口を酸っぱくして言ってくれたんで全員最後まで残ったんですよ」
G&Eちょっと良い話。ただ、残っただけでほとんど就職が決まらなかったことは言うまでまない。
それでショウタクはどうやってDMMに入ったのよ。
「DMMの応募フォームから応募したんですけど1回落ちてるんですよ。2、3日後には残念ながらこの度は……って返信がきて。それにオレ、ちょっとムカついて。何でだよ、ホントに見たのかよって思って、落ちましたってメールに返信したんですよ。何でもいいから使ってくださいって。そしたら、じゃあ1度面接しましょうかってなって(採用してもらいました)」
なるほど。この業界では時々ある奇策が功を奏したパターンね。例えばスロガイだと履歴書の経歴に『何年ニューパルで食う』『何年コンドルで食う』とスロプロとしてのキャリアを書いてきた無道Xが有名なんだけど、それが通じるのは1回のみ。業界を目指すヤングは新たな手を模索して。
で、それがいつくらいなの。
「去年の年末です」
じゃあ、初めて会った時は入ったばっかりだったのか。
「あの時はまだ見習いですらなくて、こういうのあるけど行く? ギャラは出ないけど交通費は出すよって言われて、行きますって」
若いうちはそうやって何でもチャレンジした方がいい。あそこで会ってなかったらインタビューしようと思わなかったもの。
失敗したらどうしようって不安は感じないタイプ?
「それはないですね。まだ24歳なんで」
そうなのだ。この男、見た目は深海で2年間暮らしたせいで体が縮んだインチキフレディ・マーキュリーのくせにまだ24歳なのだ。
老けてるって言われない?
「以前、塾長さんにも言われました」
金髪もオシャレというより中年の人が無理して若作りしてるみたいなんだよなぁ。体も炭鉱で8年働いたみたいにゴツいしさ。10歳、サバ読んでない?
「ホントに24です。体がゴツいのは小さい頃から農業の手伝いやってたんで。ウチは肉牛をやってるんですけど、他の家の仕事も手伝える人が極力手伝うって地域なんですよ。だから学校のある日も朝4時くらいに起きて、他の農家のニンジンを抜いてからいってました」
19歳の時から老け顔。今とあまり変わらない
古き良き日本の姿だ。そういう話ってみんな好きだと思うから今後、積極的にしていった方がいいよ。来店も牛に乗っていこう。
「……間違いなくホールが嫌がりますよ。それで特にトレーニングをしたわけじゃないのにナチュラルに筋肉がついて、握力は80キロあります」
牛と触れ合うことで得た、ナチュラルボーンなのね
こないだツイッターで見たけどヤドゥに腕相撲で圧勝してたもんね。そのパワーはひとつのウリになると思うよ。ホールの新台入れ替えを手伝うとかさ。
「それじゃ、ただの業者じゃないですか」
まあ、その怪力をどうアピールするかはきっとマリブ(鈴木)先生が考えてくれるはず。こないだバリクズ漫遊記の新メンバーになったんでしょ? はっきりいって大チャンス打線。というワケでショウタクのことは、新たにご縁を結んだマリブに任せた(丸投げ)!
ショウタク編 完
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