タクシードライバーを尊敬しています
記事一覧へ公開日: 2023/06/16
東京イチ下品な歓楽街であり、私の地元でもある湯島から家までは歩いておよそ15分。高崎線ひと駅、いや、地下鉄ひと駅くらいの距離なので基本的には歩くのですが、お酒が入ってちょっといい気分になるとどうしても歩くのが億劫になってしまい、ついついタクシーに乗ってしまいます。
※近い距離なら約30円。これを私はタクシーでなくリムジンと呼んでいます。キラキラ女子とシャンパンがよく似合います。
深夜割増があるので大体600円くらいでしょうか。酔っていてもどこか申し訳ない気持ちがあるので、並んでいるタクシーに乗るような真似は致しません。流しているタクシーに手を挙げてジョージの店までと…と、鈴木聖美よろしく目的地を告げるのですが、その前に必ず乗務員さんに「近くて申し訳ないのですが、大丈夫でしょうか」と聞くことを忘れません。基本、乗車拒否できぬことを知っているだけに、それくらいは言わないと申し訳ないとの気持ちになるし、あえて千円札で支払ってお釣りを渡すくらいのことはしなければいけないと思うのです。
※中武先輩は関取顔であると同時に乗務員顔でもあると思うのですが、それって私だけでしょうか。愛車を添えて。
とりわけ、ここ最近は乗務員さんのマナーおよびサービスの質も向上。デニーロみたいなモヒカンはいませんし、乱暴な運転や言葉遣い、舌打ち、台パンなどでダイヤモンド☆フユカイな思いをしことも、もう何年もありません。というか、むしろ丁寧過ぎてこちらが恐縮してしまう感じです。快適という意味では冷房が効いたホールのカド台以上。それ故、車を降りるときはこちらから「ありがとうございました」との言葉が極々自然にでてくるわけですが、実戦上、みんな大好き大手の背の高いタクシーはその確率が高いように思います。
※私が乗っていた40分間、ずっと奥様とテレビ電話していました。
とは言え、乗務員さんとて人間ですから北斗で二万負けて落ち込んだり、後部座席で鈴虫君がいきなりポケシコを始めてイライラしたりといったこともあるのではないかと思います。にもかかわらず、そんなことはおくびにも出さず、いつも丁寧な運転と言葉遣いで私たちを安全に目的地に送り届けてくれる日本の乗務員さんは素晴らしい、尊敬に値するという風な話を、乗車してすぐに相場よりも遥かに高い料金をふっかけてきたこちらのクソドライバーにしたところ、案の定、ガン無視。結果、走っているタクシーのドアを半ば強引に開けて飛び降りたのが三日前のことなのですが、巡り合わせとは不思議なもので先ほど、そのクソドライバーの運転するクソタクシーにまた乗ってしまい、相場より若干高めの料金で交渉成立、がっちり握手となりましたこと、ここにご報告させて頂きます……って、バカか、私は。
※実戦上、こちらのタクシーの約三割はメーターを倒しません。目的地に着いて法外な値段を要求してきますので、その点はくれぐれもご注意を。
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