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猪木のある風景

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公開日: 2023/10/09

 

先日、映画『アントニオ猪木をさがして』が公開されたので、初日に映画館に向かい観てきた。

 

 

 


※売店でブロマイドを購入

 

 

ネタバレしない程度に簡単に感想をいうと、ドキュメンタリーパートがメインとなっている作品なので面白いとかつまらないとかいうのは野暮だとは思うが、それでもちょっと内容が薄いかなと感じた。

 

私は「自分は猪木好きだ」と声を大にしていえるほどのコアなファンではないけれど、そんな自分ですらもう少し深堀してほしかったなと思ってしまったぐらいだ。まぁ、上映時間は100分と1人の人間の人生を振り返るには絶対的に足りないので、これが限界だったのかもしれないけれど。

 

ただ、極端に英雄視・神格化されていないアントニオ猪木という存在を垣間見ることができたのは良かったし、それよりもなによりも観たあとは“元気になれた”というのが一番収穫だった。そして、映画館から一歩外に出てまず思ったのは

 

「ああ、猪木が打ちたいな」

 

それぐらい自分はアントニオ猪木を欲していた…のだが、近場のホールには1台も置かれていなかったので欲求不満が溜まった。

 

さて、パチ・スロサイトで「猪木」と検索すれば、ズラリと機種名が並ぶ。その数、パチンコで6機種、パチスロなら7機種(『イノキロードトゥゴッド』含む)、計13機種だ。『北斗』シリーズほどではないにしろ、かなり膨大だ。

 

その中で自分が一番打ち込んだ機種は、おそらく『猪木』シリーズ最大のヒットであるシリーズ元祖の『アントニオ猪木という名のパチスロ機』

 

 

 

 

ではなく、5号初期に登場した『アントニオ猪木も燃えるパチスロ機』だ。

 

 

 

 

本機には『猪木』シリーズの代名詞的存在である闘魂チャンスは存在せず(闘魂チャンス風の演出はアリ)、完走型RTとボーナスで出玉を増やしていくゲーム性だった。

 

ちょうどART機の出玉性能に注目されていた時期だったこともあり、その影響もあったかART非搭載のこの機種の人気は高いものではなかった。下手すると『猪木』シリーズで一番人気がなかったかもしれない。

 

それでも自分には楽しくてしょうがなかった。

 

ボーナスに期待できるレア役の発生頻度は適度で、また完走型RTは100or200Gと長めだったのでほどよく連チャンに期待できた。また、RT中は滞在ステージでボーナス期待度を示唆しているのだが、そのバランスも自分好みだった。お世辞でも美麗とはいえない荒めのCGではあったが、それはそれで味があった。

 

元々、完走型RTが好きだったということもあるが、本当に楽しく打てていた。『アントニオ猪木も燃えるパチスロ機』は人気がなかったけれど、自分にとっては名機以外何物でもなかった。

 

最近はSNSなどで、有名人がクソといっていた、中古価格が暴落、即通路、といった情報が望んでいなくても容易に入って来る。その情報に惑わされて、悪評を鵜呑みにしてしまう人も少なくない。一度も打ったことがないのに否定的な意見を言う人もいるぐらいだ。

 

だけれども、人気があろうがなかろうか、評判が良かろうが悪かろうが、最終的に「良いか」「悪いか」の判断を下すのは自分自身であるべきだ。また、自分がつまらないと感じた機種でも、面白いと思っている人がいるということを忘れてはいけない。

 

で、映画『アントニオ猪木をさがして』は内容の薄さが気にはなったけれど、観終わったあとに「もっと猪木が欲しい」、そんな猪木欲が呼び覚まされたので自分にとっては良い作品だったのかもしれない。

 

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