ピンボール
記事一覧へ公開日: 2016/04/24
さて、巷ではエレコの新台「アステカ-太陽の紋章-」が話題になっておりますが。
いろんな意味で
(´・ω・`)
そのエレコの名前の由来になっている英国エレクトロコイン社は現在もピンボールを始めとしたアミューズメント機器の販売をしていると、このコーナーで先日、紹介しました。
ちなみに日本のゲームセンターに設置されているピンボールのほとんどはアメリカ製で、輸入されたものなんだそうです…
…っていうか皆さん、ピンボールって知ってます?
知っていたとしても、遊んだことはないという若い人がいるかもしれませんね。
大量のピンボールを設置していて、しかも実際に遊ぶことができる施設が愛知県犬山市にあります。
ちょうど1年前(去年の4月)にも紹介させていただいた『日本ゲーム博物館』です。
あのときは時間に余裕がなく、ピンボールについては一切触れることができませんでした。
ブログやSNSへの掲載大歓迎ということなので、遠慮なく紹介させていただきますよ。
ここの館長さんは日本のゲーム文化に造詣が深く、アツい情熱を持っているお方なのです。
こちらの博物館にコレクションされているピンボールは164台。収集をヤメていないらしいので、今後さらに増えるかもしれませんね。
9割以上がアメリカの会社の製品ですが、1970年代には日本のSEGA(セガ)も日本国内でピンボールを作っていたことがあるようです。
その代表作とされるのがコチラ
その名も『サッポロ』
札幌市で冬季オリンピックが開催されたのが1972年(昭和47年)で、その頃に製作されたマシンです。
それにしても、パネルや盤面に描かれている絵がシュールというか、芸術的というか、なんとも言えない味わいを感じます。
おそらくこれは、当時のアメリカ製ピンボールのパネルデザインから影響を受けているものと推測されます。
アメリカ製の古いピンボールのパネルデザインは、こんな感じ↓
ゴッドリーブ社の「VOLLEY」
躍動感があるような、ないような。不思議な雰囲気です。
ウィリアムス社の「STRIKE ZONE」
投球していない人にも、むりやりテンション高めな動きを持たせています。
バリー社の「PLAYBOY」
大人向けだと割り切った時の、躊躇することのない筆のタッチ。
ウィリアムス社の「TOUCHDOWN」
チアリーダーの目がコワイです。
メーカ名など失念
アメコミならではの雰囲気です?
こうしたアメリカ製ピンボールたちのデザインに影響を受けて作られた日本製のピンボールは、サッポロ以外にもいくつかありまして。
セガの「SURFING」
ウィリアムス社のボウリングのやつといい、これといい、なにかに突き刺さりそうなほど関節を尖らせる画風。
逆に今、新しさを感じなくもない。
セガの「MIKOSHI」
メーカー不明の「ニュービッグレース」
はっきり言って、クオリティー低いっす。
レースの観客たち
ナゾの黒ひげレーサー
なぜ、矢で射抜かれたハートが添えられているのか。まったく意味がわかりません。
これが主役キャラだもの
昔の看板屋サンは、よくこういう絵を描いていた気がする。
これはもう単なるゲーム機じゃなく、アート作品ですよ。アナログ感が否めない技術的な部分も合わせて。
いつまででも眺めていられます。うっとり…。
デジタルの時代に突入し、次々に新しい技術(有機ELとかプロジェクションマッピングとか)が登場してますけど、新しいからといって常にベストかどうか、ユーザーが面白いと感じるかどうかは、また別の話。
犬山市の「日本ゲーム博物館」は2016年4月24日現在、リニューアルのため休館しています。営業再開の一報が入り次第、またお伝えしたいと思います。
今年もゴールデンウィーク期間中のオススメスポットとして紹介したかったのですが残念です。
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