名波アマ、検問を突破する
記事一覧へ公開日: 2015/08/25
2003年3月27日の昼12時過ぎ、種子島に上陸。パチンコ店の状況が気になりつつも、まずは宇宙センターに向かいます。翌日のロケット打ち上げに備え、もろもろ下見をしておこうと思ったのです。
港から国道58号線を走って南の方向へ。
前回の当ブログにも書きましたが、打ち上げられるのが「軍事偵察衛星」ということもあり、鹿児島県警による厳重な警備体制が敷かれていました。
1年半前(2001年9月11日)にアメリカで発生した同時多発テロの記憶が、まだ多くの人の脳裏に残っていたタイミングです。
打ち上げを失敗させるべく、何らかの方法で妨害しようとする輩(やから)が現れないとも限りません。
(右側の警官がクルマのナンバープレートをメモ、奥にいる警官がドライバーにいろいろと質問)
↑宇宙センターの入口で行われていた検問です。ここを通らないと宇宙センターの中には入れないので、すべての車両が厳しい検問を受けることになります。
ボクにも順番が回ってきました。
警官「ご協力ありがとうございます、明日、ロケットの打ち上げがありますのでねー、免許証を見せてもらえますでしょうか」
名波アマ「はいっ」
警官「あ~、札幌ナンバーですね~、いつから種子島にご滞在ですか」
名波アマ「ついさっき、午前中のフェリーに乗ってきました」
警官「種子島には、どういった目的で?」
名波アマ「観光です」
警官「トランクを開けてもらえますか」
(名波アマと警官、トランクの中身について、あーでもないこーでもないと、やりとり)
当時、生活道具のすべてをクルマに乗せて日本全国を放浪してましたからね。大量のパチスロ攻略誌とか、ノートパソコンとか、クツとかカバンとか、いろ~んなものがトランクに詰め込まれていたのです。
ちょっと、あやしいですよね。
まあ、なんだかんだで「爆弾や発火物のような危険なものは積んでないみたいですね」ということになり、無事、宇宙センターの中に入れてもらえました。
宇宙センターは小高い丘の上にあります。公園のように整備されていて、入場は無料。
眼下に広がるロケット発射場。
海岸に面している発射場は珍しいらしく、「世界一美しいロケット発射場」と言われてるんですってよ。
というわけで見学終了。明日の打ち上げが楽しみです。
さーて、あまりのんびりもしていられません。いよいよ種子島のパチンコ店に突撃するゾ~!
勢いよく宇宙センターから飛び出し、北に向かって走り始めたつもりだったのですが…
どこでどう、道を間違えたのか。5分ほど走ったところで、ふたたび宇宙センターの入口に舞い戻ってきてしまいました。例の、検問をやっている場所です。
名波アマ「(まあ、ちょうどいいか、うっかり写真を撮り忘れてた物件もあるし、もう一回、宇宙センターの中に入れてもらおう)」
警官「はい、止まってくださーい!」
名波アマ「(あ、さっきのおまわりさんだ)」
警官「ご協力ありがとうございます、明日、ロケットの打ち上げがありますのでねー、免許証を見せてもらえ……あれ?さっきの札幌ナンバーの方ですね」
名波アマ「はい、そうです、もう一回、中に…」
警官「どうぞどうぞー、そのままお入りくださーい(笑顔)」
名波アマ「えっ、あー、はい、ど~も~」
なんと、ノーチェックで宇宙センターの中に入ることができてしまいました。
もしも俺がテロリストだったら、どうすんの?
トランクの中身が必ずしも一回目と一緒だとは限らないんですよ、おまわりさん!
いや、おもいっきり一緒だけど。爆弾とか発火物じゃなくて、攻略誌とかクツとかだけど。
以上、「名波アマ、ノーチェックで検問を突破する」でした。
一回目のときは撮り忘れてて、あらためて写真に収めた物件
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