合理的にあり得ない

　温度調整がドヘタなホールで長時間打った後やベッドがきしむほどの激しい運動をした後、さらには夏の暑い日に北千住の駅前で長時間歌った後など、大量の汗をかいて真っ先にしたいことはなんでしょう。加勢大周、もとい汗体臭のチェックでしょうか、それともアクメリアスによる水分補給でしょうか。私は違います。一刻も早くシャワーを浴びてベトベトから解放されたいと考えます。

※元イマイは現在115キロ。少し動いただけで汗をかくので、全然頑張っていなくても周囲から一生懸命やっているように見られるそうです。

　現在、私が住んでいるセブ島は乾季、雨季とあるものの、基本的には常夏です。特にこの時期は連日30度を超えるので、なるべく汗をかかぬよう家にいるときはフルチンで、外に出掛けるときはチン隠しの葉っぱ一枚で過ごしているのですが、そうは言っても毎日が真夏日ですから、やはりどうしたって汗はかいてしまいます。それ故、スリムガードロリエよろしく多い日は四回ないし五回、少ない日でも最低三回はシャワーを浴びています。

※焼いて食っちまうぞ、この野郎！

　先日、週刊世界のバカ社長、創刊第一号で取り上げられた田中社長とボホール島というリゾート地を視察しました。現地ではメガネザルを見たり、観光地を見学したり、原住民に食われそうになったり、長時間外で過ごしたこともありホテルにチェックインしたときには二人とも汗だく。なにはさておき、シャワーを浴びてコロンを叩き、ウィンクひとつでこの世を渡りたいシチュエーションであったにもかかわらず、どういうわけか田中社長はいっかなシャワーを浴びようとしないのです。

「合理的にあり得ない」

　月曜夜十時のフジテレビでしょうか。ちょっとなにを言っているのか、理解できなかったため、緊急取調室で詳しく話を聞いてみたところ、プールは銭湯みたいなものだからこれからプールに入るのにシャワーを浴びるのは合理的ではない、またプール＝銭湯なので部屋に戻ってからシャワーを浴びるというのは非合理的とのことでした。

※よく目を凝らすと死兆星が見えます。

　なるほど、言わんとしていることはなんとなく理解できなくもありません。ただ、合理的ではないにせよ、衛生的にどうかとの不安は付きまといますし、いつ田中社長が「これからプールに入るのにトイレに行くのは非合理的」と言い出さないとも限りません。それを考えるともうドキドキして冷や汗が止まらないのです。あ、シャワー浴びなきゃ。

※弊社の田中社長、海はトイレ、公衆のトイレだとおっしゃっていました。